2017.02.14

香りと揺らぎでゆらりやすらぐ。虚空を舞う煙に心洗われるひととき。

ゆらり 1/f  Incense Holder

香りと揺らぎでゆらりやすらぐ。
虚空を舞う煙に心洗われる

ゆらり 1/f Incense Holder

クリエイティブワーク部門 ロールモデル

 

中辻金型工業株式会社
http://www.nkk-24.co.jp
http://yurari-1f.jp

 

たおやかにくゆりたつ香り、空を舞う煙が織りなす美しさ。それはわずか数秒の間に咲き、消える花一輪のようにはかなくも美しい。宙に描き出される煙に心洗われるひととき。自然が作り出すアートのようでもある。お香を焚くことはもちろん、香りを楽しむことに尽きる。それにくわえて、立ち上る淡くほんのりとした煙の芸術を楽しめたら。そよぐ風の感触、小川のせせらぎの音、木漏れ日のゆらゆらとした光。そんな自然現象の中にみられる「1/fゆらぎ」をネーミングにしたこのアイテムには、心地よい安らぎに包まれる新しい香りのかたちがある。この美しい煙をつくり出す秘密は、螺旋を描く香立てのフォルムにある。実はこれ、工場で使われている金型の「部品」であるコイルスプリング。より美しい煙のゆらぎを実現するために、バネの太さや隙間の広さをミリ単位で検証し生まれたもの。素材の良さを最大限に活かしたミニマルなデザインに仕上げられている。煙を「見て楽しむ」という体験をより印象深いものにするためには、バネの色も重要なファクターとなるため、さまざまな色を検討した末に、煙とのコントラストが明確な数色が選ばれた。また機能性を考慮し、すべての部品を分解できるようにすることでお香立て本体の掃除が簡単にできる機構になっている。本体のスプリングがお香を保護することで灰の飛散を防止するとともに、お香そのものの転倒をも防いでくれる。
〈ゆらり 1/f Incense Holder〉を製作したのは、中辻金型工業。総括部長の戸屋加代さん曰く、「金型をつくっている工場で、それらを毎日当たり前のように使っている職人たちにとっては、何の変哲もない工業部品でしかありません。しかし視点を変え、アイデアを加えることで新たな価値を持つ商品になるのでは。そう考えたのがはじまりです」。この〈ゆらり 1/f Incense Holder〉も、そのような「リ・ユース」の発想から生まれた。美しい螺旋を描くコイルスプリングは、金型のなかに仕込まれる純粋なる工業部品だ。しかしたとえバネ一つでも、そのカタチにたどり着くまでには時間がかけられ、背景には物語がある。この部品がもつ機能的な美しさを最大限に活かし、わずかにつけくわえたデザイン。日本の技術とミニマルな美意識の融合。それが可能になるのもプロダクトが持っている機能を知り尽くし、なおかつ愛があるからこそ、オリジナル性の高い製品を生み出すことができるのだ。日本のものづくりは、生活を豊かにすることで発展してきた。時代は移り、ものが溢れている今だからこそ、このリ・ユースという思想から生まれたプロダクトは私たちの胸に響く。

 
 

ゆらり 1/f  Incense Holder<
美しく立ち上る煙の揺れまで追求し、それがもっとも幻想的に見えるためにバネの太さ、隙間隔をいくども検証し、このデザインにたどり着いた。香りと揺らぐ優雅な煙が、心からリラックスさせてくれ、生活に潤いを与えてくれる。それはとても贅沢な時間。

 

ゆらり 1/f  Incense Holder<
工業部品であるバネにデザインをくわえて、オブジェのような造形美を生み出した。すべての部品が分解できるように設計されており、手入れもしやすい。お香を差し込んで固定するパーツにもバネを採用し、「バネinバネ」という遊び心もプラス。

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