2017.02.09

日本の伝統を現代と和えて本を持つ喜び増すブックカバー。

すだれブックカバー

日本の伝統を現代と和えて
本を持つ喜び増すブックカバー。

すだれブックカバー
地場・伝統技術部門

 

杉多製簾株式会社
http://sugitaseiren.co.jp/

 

日本人の暮らしの知恵は機能的で、しかも美しいものが多い。たとえば木の葉が揺れ、爽やかに頬をなで、風鈴の音が響く夏の風物詩「すだれ」。これは富田林の産業として江戸時代後期に発展した。その結晶とも言えるのが伝統的工芸品「大阪金剛簾」だ。天然竹を活かした優雅で格調高いすだれは、室内装飾品として使われ、日本的な雰囲気のある優雅な美しさを備えている。平安の昔、寝殿造りの御座所の“おみす”に端を発したすだれの情趣と風格を、現代に受け継ぐ杉多製簾は継承された技術を基礎に、今もすだれの可能性を追求。生活に寄り添うアイテムとして、大阪芸術大学の学生たちと共に文庫サイズの〈すだれブックカバー〉を開発した。木製の国産すだれをつかったこの商品は、自然素材の持つ風合い、そして手触りも格別だ。まず通年使われることを考えて、季節を感じさせない色や柄が選ばれている。黒と白は材料の状態でドブ漬けしてシックに染め、ボーダータイプには模様編みが施されている。すだれは編んだ方向に柔らかくなり型崩れしてしまうが、これには布で内張りし、さらに合皮で縁取りして対応。片方は折り返しになっており、本の厚さにあわせて調整できる。平安時代には部屋の仕切りとして使われたすだれは、今は室内の目隠しとして使われることも多い。そして本の表紙を隠すブックカバーも、日本独自の文化のひとつ。出会うべくして出会ったこの組み合わせは、日本人の奥ゆかしい美意識をも表現している。

 
 

すだれブックカバー
すだれの特性として、そのままにしておくと擦れてバラけてしまう切り口の処理は、手触りの良い合皮で丁寧に縁取られている。

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